他社では土地でしか売れないと言われた思い入れのある戸建🏠
「この家は、もう土地としてしか売れないですね」
そんな言葉にショックを受けた方はいませんか？
長年住み続けた思い入れのある戸建住宅。建物にも、家族の思い出にも価値があるのに、「建物は評価されない」と一方的に言われてしまうのは、寂しさと悔しさが残るものです。しかし本当に、建物に価値はないのでしょうか。そんなことはありません。
今回は、実際に他社では「土地としてしか売れない」と言われてしまった築古戸建について、当社がご依頼を受けた事例をご紹介します。建物に思い入れがあるという売主様の気持ちに寄り添い、どうすれば価値を正しく伝えられるのかを考え抜き、販売方法を見出すことができました。
「古いから売れない」と言われた戸建のご相談
「古い家なので土地としてしか売れません」と他社で言われ、戸惑いながらご相談に来られたお客様。建物は築年数が経っていましたが、丁寧に使われており、暮らしの温もりが感じられるものでした。売主様は「建物にも意味がある」とおっしゃっており、その気持ちに寄り添いながら、売却方法を一緒に考えていくことになりました。
建物に込められた思いと売主様の本音
売主様にとってその家は、子育てや家族の思い出が詰まった特別な場所でした。「壊す前提で話が進むのがつらかった」との声からも、家への深い愛着が伝わってきました。ただの古家ではなく、そこに住まわれてきた歴史や背景も含めて伝えられないか。物件の“ストーリー”を活かす方向で売主様と相談しつつ検討を始めました。
土地だけでは伝わらない「暮らしの魅力」
土地情報だけでは、その場所でどんな暮らしができるのかまでは想像しづらいものです。リビングでの生活のイメージや、陽当りなど、写真では伝わりにくい魅力がありました。そうした日常の心地よさを、写真やコメントでSNSで動画配信するなど。丁寧に発信することにより、「この家で暮らしたい」と感じる方とつながる可能性が広がると考えました。
提案した販売アプローチと情報の伝え方
物件を「土地」としてではなく、「戸建住宅」として紹介するために、建物のコンディションや実際の生活イメージが伝わるよう工夫しました。具体的には、室内外の写真を丁寧に撮影し、暮らしぶりを伝えるコメントも加えて掲載。また、リフォームの可能性や修繕履歴も明記し、「住み続けられる家」としての安心感を意識した情報発信を実施。加えて、CG合成で家具を配置したりも試みました。
反響の背景と、今後に活かしたい視点
物件掲載後、建物の状態や暮らしやすさを重視する方からのお問い合わせがありました。すぐに成約に至ったわけではありませんが、「家も含めて検討したい」と言っていただけたことが、売主様にとって大きな励みになったようです。今後も、ただの物件情報ではなく“暮らしの魅力”を伝える提案が、売却活動を前向きに進めるきっかけになると感じています。
まとめ：築年数だけで判断せず、“想い”に寄り添う売却を
今回のように、「古いから売れない」と言われた戸建でも、建物や暮らしに魅力がある場合は少なくありません。大切なのは、数字だけで判断せず、売主様の想いや住まいの良さをどう伝えるかです。建物に価値を感じてくれる買主様と出会えるよう、今後も一つひとつの物件に丁寧に向き合い、より良いご提案をしていきたいと考えています。
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